【インタビュー】

“はなにわ”と“まちにわ” ~四季を感じ、触って遊んで関われる庭づくり~

【取り組み】

時期:2021年 9月〜
場所:もりのみやキューズモール 2F まちライブラリー前、フードコート前
内容:キューズモールに子どもたちと一緒に2つのお庭をつくり、みんなで育てています。また、お手入れや摘みとった植物を通して、地域の方にも植物と触れ合っていただく機会(ワークショップ等)をつくっています。

【パートナー(主催者)】

一般社団法人アウトドアコミュニケーション、もりまちっこ(ボランティア団体)
Instagram もりまちっこ(@morimachikko)

【パートナーのキューズモールでのこれまでの歩み】

2021年〜 
フードコート前の花壇にリンゴ箱でハーブの花壇をつくるWSを実施。
以降、作った花壇を「まちにわ」と名付け、水やり等だけでも気軽に参加いただけるお手入れ会を月1回で実施。
2022年~現在
まちライブラリーの前の花壇を「はなにわ」と名付け、宿根草や一年草を植えつけ、お手入れ会を月1回で実施。(まちにわも継続)

【取り組みの背景・趣旨(パートナーの言葉)】

まちなかで暮らしていると、自然や季節の移ろいを体感できる機会が少なく、日々せわしなく過ごす中で、立ち止まってのんびり過ごす時間もあまり取れないことが日常になっています。そのような日々の中で、子どもも大人も、植物の成長や命の循環に少なからず触れて、気軽に体験できる場を作りたいという考えから始まりました。
具体的には、都会の中では触れられる花壇も多くありませんし、花を摘み取る経験や水やりをする機会も多くありません。それらが実施できるように、種や苗から育て始め、花が咲く時期には気軽に摘み取り、枯れた後には種の様子を観察できる庭としてオープンな管理をしています。月1回のお手入れ会では、おしゃべりしながら土いじりをし、植物の実りを感受しながら、手を入れる余地のある花壇として取り組みを実施しています。
ワークショップとしては、別のパートナーと実施されている「キッズブースDAY」にも水やりや収穫した植物のを使ったワークショップ等で継続的に参加しています。
結果的にこの庭が地域の人々の交流の場にもなって欲しいと願っています。

【参加者さんとの交流】

・フードコート前では、ぞうさんじょうろで水やりをしていると、子どもたちが「やってもいいの?」と寄ってきてくれます!
・参加された親子の方にハーブを味見してもらうと、皆さん多種多様な表情をしてくださります。甘いステビアの葉っぱや(今はないですが)、食べられる花(ナスタチウム等)等、その時にあるハーブをかじってみたり、五感で楽しんでいます。
・花がたくさん咲く時期には、切り花を自由に持って帰っていただくこともしています。まちなかでは、そのような場所がなく、切っていいのか戸惑われる方も多いですが、子どもから大人まで、大人気ですし、とても喜ばれます。
・収穫したハーブでティーにしてテイスティングしてみることもあります。(子どもには美味しくないですが・・・)
・バラのアーチも育てていて、2025年度はローズヒップの実が豊作で、バラのとげに気をつけながら、一緒に収穫しました。
・土いじりをしていると、土の中からイモムシが出てきます。その虫も子どもたちには大人気です。
・高齢の方にも、「いつも花を楽しませてもらっています」とお声かけいただいたり、個人の庭で増えたお花の苗(キキョウ)をいただいたりと嬉しい交流もさせていただいています。

【当社ギャザリング担当から】

もりまちっこ様からご相談いただいた時のことはよく覚えています。中央区は都会ではあるものの大阪城公園や難波の宮という自然を感じる場所があります。しかし、都市公園として自由に土いじりはできず、もっと子供たちに泥だらけになりながら、自然を感じて欲しいという想いをもりまちっこ様は持っておられました。そんな話しを聞いて、もりのみやキューズモールBASEにリンゴ箱のハーブ園を一緒に作り、手入れや管理を行ってもらう取り組みをまずはスタートしました。その後、植栽の一部をみなさんで管理、手入れできる環境も作りました。ショッピングセンターとして、植栽は常に枯れていない状態を維持することが重要ですが、もりまちっこ様が管理するエリアは、植物が枯れるという状態をわざと作り出します。「種を植えて、芽が出て、成長し、花が咲き、実がなり、種ができる、、、そして植物は枯れて肥料になっていく。」子供達に自然の中での植物の一連の流れを知ってもらうとこを重要視しています。この取り組みを通して、もりまちっこ様からは、もりのみやキューズモールBASEにとって街の中での新しい役割を与えてもらったと感じています。